ミシン操作に関するご質問のうち、特に多い事例をご紹介しております。
縫い目がしわになる。
<各機種共通>
● 上糸の調子が強すぎませんか?
→上糸調子ダイヤルで調整して下さい。
● 上糸と下糸のかけ方が間違っていませんか?
→正しくかけ直して下さい。
● 布地にくらべて針が太すぎませんか?
→布に適した針を使いましょう。
● 布地にくらべて縫い目があらすぎませんか?
→細かい縫い目で縫って下さい。
● 針が曲がっていたり、針先がつぶれていませんか?
→新しい針と交換して下さい。
● うすい布や、伸縮性のある布に対しては、芯地を貼って下さい。
目とびする。下糸をすくわない。
<各機種共通>
● 針の取り付け方が間違っている場合があります。
→正しく取り付けて下さい。
● 針が曲がっているか、針先がつぶれている可能性があります。
また、品質の悪い針を使っていませんか?
→正しい針に交換して下さい。
● 布地に合った針を使用していますか?
→「Q&A」の最後の「標準的な布、糸、針の関係」を参考にして下さい。
● 送り歯や、かま、針板に布ほこり、糸くずがたまっていませんか?
→糸くず等をきれいに取り除いて下さい。
● 上糸を正しく通していますか?
→上糸を通し直して下さい。
布の下に縫い糸がたくさん出て輪のようになる。
<各機種共通>
● 上糸のかけ方が間違っていませんか?天びんに糸が掛かっていますか?
→上糸をかけ直して下さい。
● 上糸調子ダイヤルが弱すぎませんか?
→糸調子を調節してみましょう。
● 押えレバーを上げたまま縫っていませんか?
→押えレバーを下げて下さい。
● 垂直かまの場合かまの油不足の可能性がありますので、油を差して下さい。
上糸がからむ、上糸が切れる。
<各機種共通>
● 上糸、下糸のかけ方が間違っていませんか?
→正しくかけ直して下さい。
● ボビンケースやかまに糸がからみついていませんか?
→糸くず等をきれいに取り除いて下さい。
● 上糸の調子が強すぎませんか?
→糸調子を調節してみましょう。
● 布地に合った針を使用していますか?
→「Q&A」の最後の「標準的な布、糸、針の関係」を参考にして下さい。
● 針が曲がっていたり、針先がつぶれていませんか?
→新しい針と交換しましょう。
● 針の取り付け方が間違っていませんか?
→針を正しく取り付けましょう。
● 縫いはじめに、押さえの下に上糸、下糸をそろえて引いていますか?
→上糸、下糸を押さえの下にそろえて引いて下さい。
(中央がくぼんでいる押さえは、押さえの横に引いて下さい。)
● その他の原因としては、以下が考えられます。
・針板の穴の周囲にキズがある。
・押さえ穴の周囲にキズがある。
・内かまにキズがある。
→部品を交換するか、お買い上げの販売店へ相談して下さい。
布の表側に下糸が引き出される。
<各機種共通>
● 針板や内がまの中に、布ほこり、糸くずがたまっていませんか?
→糸くず等をきれいに取り除いて下さい。
● ボビンにキズがありませんか?
→新しいボビンを交換して下さい。
● 下糸の通し方が間違っていませんか?
→下糸を正しくセットして下さい。
● 上糸調子が強くなっていませんか?
→上糸調子ダイヤルで、適当な調子(数値4〜6)に合わせて下さい。
《下糸のセット方法》
(水平かまの場合)
● ボビンのセットの向きは合っていますか?
内かまの切りみぞへ糸は 通っていますか?
→糸が左巻きになるようにボビンをセットして、内かまの切りみぞへ
糸を通して下さい。
(水平かまの例)
(垂直かまの場合)
● ボビンケースのセットは正しいですか?
→正しくセットして下さい。
● ボビンのセットの向きは合っていますか?
→正しい向きでセットして下さい。
● ボビンケースへの下糸の入れ方が間違っていませんか?
→切りみぞに正しく糸を通して下さい。
下糸巻きができない。
<各機種共通>
● 下糸用の糸こまは、糸たて棒に正しくセットされていますか?
→糸が手前から出るように正しくセットして下さい。
● 下糸巻軸が左方向のままになっていませんか?
→右方向へセットして下さい。
● 下糸は、しっかり巻かれていますか?
→下糸を巻くとき、巻きはじめの糸の処理に注意して下さい。
巻きはじめが良くないと糸がしっかり巻かれません。
● はずみ車(プーリー)が押し込んだままになっていませんか?
→一部のミシンでは、はずみ車(プーリー)を押し込んだままに
なっていると下糸巻きができないことがありますので、注意して下さい。
(糸通し機能付きミシン)
<コンピュータ・電子ミシン>
● 針が正しい位置にありますか?
→針を一番上に上げて下さい。
● 針の取り付け方が間違っていませんか?
→正しく取り付けて下さい。
● 針が曲がっていませんか?
→まっすぐな針を使用しましょう。
● 糸通し器のフックが曲がっていませんか?
→ドライバー等でフックをまっすぐに修正し、糸通し器レバーを
下げた時、フックが針穴を通るようにしましょう。
● 針棒糸かけに正しく糸がかかっていますか?
→正しくかけ直してみましょう。
針が折れる。
<各機種共通>
● 針は正しく取り付けられていますか?
→正しく取り付けましょう。
● 針が曲がっているか、針先がつぶれていませんか?
→新しい針に交換して下さい。
● 針止めのネジの締め付けがゆるんでいませんか?
→ネジをしっかり締めて下さい。
● 厚地に対して細い針を使用していませんか?
→「Q&A」の最後の「標準的な布、糸、針の関係」を参考にして下さい。
● 縫い模様に対して使用している押さえは合っていますか?
→模様と押さえの組合せを取扱説明書で確認して下さい。
● 上糸の調子が強すぎませんか?
→糸調子を調節して下さい。
● 上糸のかけ方が間違っていませんか?
→正しくかけ直しましょう。
● 布地を無理に引っ張っていませんか?
→引っ張らずに、軽く手をそえる程度にしましょう。
● その他の原因としては、以下が考えられます。
・針板の穴の周囲にキズがある。
・押さえ穴の周囲にキズがある。
・内かまにキズがある。
→部品を交換するか、お買い上げの販売店へ相談して下さい。
布を送らない。
<各機種共通>
● 縫い目が細かすぎませんか?
→縫い目を長くしてみて下さい。
● 送り歯やかまに糸くずがたまっていたり、からまっていませんか?
→糸くず等をきれいに取り除いて下さい。
● 送り歯が針板より下がっていませんか(送り歯ダウンになっていませんか)?
→送り歯を上げて下さい。
● 模様を縫う場合、模様に合った押さえを使用していますか?
→指定の押さえを使用して下さい。
● 押さえは下がっていますか?
→押さえを下げましょう。
(回転しない)
<各機種共通>
● 電源プラグがしっかり差し込まれていますか?
→確認して下さい。
● 電源スイッチが「切」や「ストップ」になっていませんか?
→スイッチを入れて下さい。
● フットコントローラーが取り付けられたままで、
「スタート・ストップボタン」を使用していませんか?
(フットコントローラーおよびボタン方式併用タイプの場合)
→フットコントローラーを取り外して下さい。
● フットコントローラーが取り付けられているか確認して下さい。
(フットコントローラー方式の場合)
● かま、送り歯に布ほこり、糸くずがたまっていませんか?
→糸くず等をきれいに取り除いて下さい。
● 機種によっては、糸巻き軸が下糸巻き状態(右向き)に
なっていると動きません。
→糸巻き軸の位置を確認して下さい。
● 機種によっては、押えレバーが上がったままでは動かないことがあります。
→押えレバーの状態を確認して下さい。
回転がおそい。音がたかい。
<各機種共通>
● かまの部分や、送り歯に布ほこりや糸くずがたまっていませんか?
→糸くず等をきれいに取り除いて下さい。
● 回転部等、主要部分の注油個所の油がきれていませんか?
→油がきれている場合に起こることがあります。取扱説明書を参考に、
必要な箇所に油を差して下さい。
(この場合、油が多すぎないように注意して下さい)
布と糸と針について
● 正しい針の見分け方 平らな物(針板、ガラス板等)に針の平らな面を合わせ、すき間が平行である針をご使用下さい。 また、針、糸、ボビン等の部品は、信頼のあるお店の製品を使用しましょう。 |
<標準的な布、糸、針の関係>
布地の種類 | 糸 | 針の太さ | ||
種 類 | 太さ(番手) | (番号) | ||
普通地 | ブロード | カタン糸 | 60〜80 | 11〜14 |
タフタ | 合繊糸 (シャッペスパン) |
60〜80 | ||
フラノ、ギャバジン | 絹 糸 | 50〜80 | ||
薄 地 | ローン | カタン糸 | 60〜80 | 9〜10 |
ジョーゼット | 合繊糸 | 60〜80 | ||
ポーラ | 絹 糸 | 50〜80 | ||
厚 地 | デニム | カタン糸 | 40〜50 | 14〜16 |
コーデュロイ | 合繊糸 | 50 | ||
ツイード | 絹 糸 | 50 | ||
伸びる布地 | ジャージ | ニット用糸 | − | ニット用針 |
トリコット | ||||
ベルベット | 絹 糸 | 50〜80 | 11〜14 | |
ほつれやすい布地 | − | カタン糸 | 50〜80 | 9〜14 |
合繊糸 | 50〜80 | |||
絹 糸 | 50〜80 | |||
ステッチ糸 | − | 合繊糸 | 30 | 16〜18 |
絹 糸 | 30 | |||
刺しゅう模様 | 普通地 | 合繊糸、絹糸 | 50〜80 | 11 |
○ ナイロン透明糸を使用する場合の針の太さは、上記に関係なく14〜16番を使用して下さい。
○ 細い針(9〜11番)で厚い布地(デニム等)を縫うと、針が曲がったり、
針が折れたりすることがありますので、特に注意して下さい。
○ 通常の場合、上糸と下糸は同じ種類の番手の糸を使うようにして下さい。
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